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ユウの本を読もう!

ユウの本を読もう!

裁判と冤罪

書籍名:最終法廷(上)(下)
著者名:マイケル・マローン


感想:だいぶ前に古本屋から購入。しかし数十ページ読んだだけで挫折。意味が全く解らず、面白みが感じられませんでした。この後すぐに京極夏彦さんの小説を読むようになり、ずっと私の中から忘れ去られていました。
最近、本を買うことがなくなり、埃を被っていたこの本を見つけ出して最初から
読み始めました。
アメリカのノース・カロライナ州、ヒルストンがこの小説の舞台です。あらすじとしては、黒人青年が白人警察官を射殺してしまい裁判で死刑の判決が下されます。それから7年後死刑を宣告された黒人青年が死刑執行前日に突然死刑延期を言い渡されます。そこから黒人青年をめぐり、殺人事件が起きます。彼はもう一度裁判を行う事が出来るようになり、そこで7年前明らかにされなかった真実が明らかになっていきます。
ただし、私的にはあまりオススメできません。何故なら映画のワンシーンの台詞や、学者の名前、思想家の名前などが登場します。
私は歴史は詳しくないですし、古い映画も見たことが無いので、理解できませんでした。それと文章の中に説明書きが入るのですが、これがいちいち物語を中断させ、数行前から改めて読み返すことが何度もありました。
「」の使い方もおかしく、物語自体は面白いのに、文章の作りが悪いので、読んでいて疲れてきます。長い時間があって根気よく読める人にオススメします。物語もゆっくりと進んで行き、登場人物の整理をしながら小説を読んでいけるのはいい事だと思いました。


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